外科的矯正治療のプロセス1
外科的矯正治療は、矯正歯科医、口腔外科医、麻酔医、一般歯科医等の多くの専門医の協力により治療が遂行されます。下図は患者さんが受診してから治療終了までの外科的矯正治療プロセスを示したものです。
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1.初診
外科的矯正治療を必要とする患者さんの主訴は,不正咬合、顔貌の異常、顎骨の変形や顎運動の異常など様々で、初診に訪れる診療科も矯正歯科の場合もあれば口腔外科の場合もあります。初診科に矯正歯科を選んだ患者さんの多くは、外科的矯正治療を知らない場合も多く初診時には外科的処置を行わない一般的な矯正治療を希望して来院する場合が多いようです。矯正歯科、あるいは口腔外科のどちらでも初診時に、一般的な口腔診査と校合、顔貌、顎関節の診査を行い、外科的矯正治療の適応の可能性があった場合には、患者さんに外科処置が必要かもしれない事と、外科的矯正治療の概要について十分説明します。患者さんは初診時には外科的処置の必要性を認識していない場合が多いので、この段階で患者さんとよく相談し、必要なら外科的処置を受ける気持ちがあることを確認します。2.初診時精密検査
頭部X線規格写真、オルソパントモX線写真、顎関節X線規格写真等のX線検査、顎模型、顔面口腔内写真の採得や、必要に応じて顎運動検査、筋電図検査、発音検査、舌運動検査あるいはCTの撮影等の顎顔面部の診断資料の採得を行ないます。必要であれば、ウ蝕処置や歯周治療について一般歯科医の診察を仰ぎます。また、全身麻酔下での外科的処置を必要とするので、血液検査、心電図等の全身検査も併せて行ないます。この段階で初診時に矯正歯科あるいは口腔外科を受診した患者さんどちらもが、矯正歯科医と口腔外科医の診察を受けることになります。3.診断、治療方針の決定
頭部X線規格写真分析や模型上での手術方法の検討などを行ない、精密検査で採得した資料を分析します。その結果を基に、矯正歯科医と口腔外科医が治療方針を協議し、患者さんの主訴や希望も十分に考慮に入れた上で術前矯正の目標や抜歯部位、大まかな手術法を決定します。4.カウンセリング
矯正歯科医と口腔外科医が術前後の矯正治療および外科的処置の内容について、それぞれの専門分野について十分説明します。患者さんは入院を伴う外科的治療を受ける決断をすることになるので、患者さんの不安をできるだけ取り除くように詳しく説明する様にしています。この後、十分時間をとり、ご家族で相談していただいた上で患者さんに治療開始の決断をしていただきます。外科的矯正治療のプロセス2へ
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